【プレス民主 号外 2006年7月版-1】

こみやま泰子

◆日本の借金うなぎ登り!
 一気に暑くなって来ました。暑い夏、丑の日に食べるうなぎは美味しく元気の素になりますが、小泉政権により日本の借金残高がうなぎ登りとなっている現状はいただけません。
 6月23日の財務省発表によると、2005年度の国の借金は、827兆4805億円となり、国民ひとり当たり647万6000円に上っています。
◆小泉政権は何を残したか
 何にでも「〜改革」と名付けた小泉政権が、もうすぐ終わります。
 思いおこせば行財政・年金・郵政・道路公団・医療制度・教育・防衛庁の省昇格・憲法改正につながる国民投票法等、着手したということ自体は評価しないでもありませんが、どれも国民負担が増えるか、中途半端な結末で、審議も半端なまま、小泉首相にとっての最後の通常国会も閉会しました。
 さらにこの1年で増えた国の借金は、皆様一人ひとりが懸命に働いて納めて頂いた、日本の税収に匹敵する額の「約47兆円」です!
 「改革」と叫んだ結果が孫子の代までの借金を残す事となっています。防衛庁や社会保険庁しかり、税金のムダ使いもそのままの政府予算を成立させる与党議員の責任は極めて重いものがあります。
◆今秋・キッザニア日本上陸
 1999年にメキシコでオープンした職業体験型テーマパーク「キッザニア」が、今年の秋に東京にオープンします。テレビの特番で取り上げられたその施設は、現実社会の働く現場を見事に再現した『子どもの街』です。
 キッザニアでは、実在する企業が社会貢献活動の一貫として参画しており、子どもたちが実際にピザをつくり販売すると、仕事の報酬としてパーク内でのみ使える通貨を受け取ります。この通貨により他の店でハンバーガーを買うなど出来る仕組みです。銀行も設けられており口座を開くとキャッシュカードが発行されるといった、リアルな社会体験ができるなど、今まで日本国内で主に行政が取り組んできた「職業体験」のイメージを一変させる創意工夫溢れる面白い内容で注目しています。
 対照的なものとして、厚生労働省管轄の独立行政法人・雇用能力開発機構があげられます。年間20億円の赤字を出して運営した「私のしごと館」は、税金のムダ使いの象徴となっています。

◆民間でてきることは民間で

 小泉首相は「民間でてきることは民間で」と繰り返し述べて、特殊法人を独立行政法人に、公団を民間企業『形態』にしてきました。実は、これら法人形態の変更によって、それまで以上に事業実体が不透明になり、また理事・役員の人数が増えたり事業分野が拡がるなど肥大化している場合が多く見られます。私は国会議員になり、税金のムダ使いを調査してきましたが、小泉政治の本質は表面上とははったく異なり「民間でできる事を官に」である気がしてなりません。
 日本国内にはニートやフリーター、高齢者層での生活保護世帯の増加など深刻な問題が存在しています。日本国の総理ならば、まず国民の為にしっかりと働くべきです。エルビスプレスりーの家に行くのはそれからでも遅くなかったハズです。
◆時代は変わる。日本一新しましょう!
 橋本元総理が亡くなられました。私の父は初当選が一緒で、父とは気が合っていた事もあり、私の初当選の時には国会で「良かったね」と声を掛けて頂きました。
 今年は松野頼三先生も他界され、永田町の古き良き時代が混沌とした中で終わり、次の時代に向かい新たな段階に移りつつあるのかもしれません。
 安心して暮らせる日本を作るために、小沢一郎代表のもと一丸となって、日本を一新しましょう!

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