参議院選挙、安倍元総理の銃撃事件、旧統一教会問題、東京オリンピック前理事・関係者の逮捕など、令和４年、今年の夏は本当にいろいろなことが起こっています。
また、世界保健機関（ＷＨＯ）の新型コロナウイルス感染症集計で、日本が新規感染者数４週連続世界最多となりながら、政府の動きは相変わらず鈍いままです。
◆憲法５３条に基づき国会開会要求政府与党は議論から逃げるばかり
立憲民主党は８月１８日、憲法５３条に基づき、臨時国会召集の要求書を衆参両院議長に提出しました。
現在、法令上「国葬令」の規定が無い中、全額税金で行おうとする閣議決定を行った国葬の正統性、世界平和統一家庭連合（旧統一教会）関連問題、物価高や新型コロナ第７波の新規感染世界最大人数など、課題山積の日本であり、国会審議を通じて政府に確認を求めていく必要があると判断しています。
今回、立憲民主党、日本共産党、国民民主党、れいわ新選組、有志の会が、早急に審議が必要との認識で一致しましたが、代表選中の日本維新の会は加わりませんでした。
◆参議院選挙後「参議院議長の選任」などのみ行う臨時国会は８月３～５日の３日間のみで閉会。
閣議決定された国葬の費用は、中曽根元総理の「内閣・自民党合同葬」の経費を参考に２億円程との数値も報じられる中、警備も含めて３７億円に上るとのマスコミ試算も示されています。
３日間の臨時国会でしたが感染拡大による欠席者も多くまっていました。閉会中審査での委員会開催を行うこととして合意をしていたところ、突然８月１０日の内閣改造で、大臣、副大臣、大臣政務官も替わってしまいました。
第二次改造岸田内閣が誕生しましたが、閣内には旧統一教会との関係が後から判明した方などもあり、また副大臣、大臣政務官の中には過去の発言等で問題のある議員も散見されます。
選択的夫婦別姓制度、ＬＧＢＴＱや同性婚など先進国の中で近年重視されつつある政策が日本において遅れてきたのは長く政権を持つ自由民主党が政党として反対をしてきたことが大きな要因となっています。
旧統一教会と自由民主党および同党議員との関係に注目が集まっていますが、政策的に影響がなかったのかなどの検証も必要です。
岸田内閣は様々な課題・疑問に対して、しっかりと説明する必要があります。
早急な臨時国会開会を要求します。
◆１５日、日本武道館で開催された戦没者追悼式に参列しました。
８月１５日、本年も新型コロナ感染防止のため人数制限し、ソーシャルディスタンスと安全対策を取るなど対応をした上で、天皇皇后両陛下の御臨席のもと実施された全国戦没者追悼式に出席いたしました。改めて全ての戦没者のご冥福をお祈りいたします。
今月、就任された尾辻秀久参議院議長は、ご自身が戦争遺児であり、ご自身の経験から、戦争を忘れない事の重要性を追悼文に込められていたのが、印象的でした。
◆今を「戦前」にしないために、歴史に学ぶ謙虚さを大切にしたい。
敗戦から７７年が経過しました。太平洋戦争で、最も無謀とされたインパール作戦について取り上げたＮＨＫ「ビルマ絶望の戦線」を観ましたが、為政者の強い思いや忖度で、３万人とも言われる日本兵の命が失われたなど衝撃的な内容でした。戦争とはかくも愚かなものだと通関しました。
なぜ戦前の日本政府・日本軍や国会は、負けるしかない戦いに突入したのか、止めようとする将校等がいても、感情・忖度が優先された現実を示す、ＮＨＫが国内外で入手した資料や証言からその実態が浮かび上がり、太平洋戦争の形勢がほぼ決した中で、失われ続けた命、愚かな為政者のもと、国民の命はこうも軽い存在になるのかと、憤りとともに、現在の日本も、同様の過ちを犯していないかなどと、多くの思いが沸き起こる特集でした。
◆失敗を知り、より良い未来を目指そう。
戸部良一氏は『失敗の本質』で、“インパール作戦でずさんな計画が実行された原因について、牟田口軍司令官や河辺方面軍司令官の個人的性格も関連しているが、より重要なのは「人情」という名の人間関係・組織内融和が優先されて、組織の合理性が削がれた点にある”と指摘されています。
先の大戦、戦争を忘れないこと、そして歴史に学ぶ謙虚さ、二度と戦禍にまみれることのない日本にすることを誓う、全国戦没者追悼式参列となりました。
＜２０２２後半の主な日程など＞
９月1１日 沖縄県知事選挙 投開票
９月１７～２４日 シルバーウイーク
９月２７日 安倍晋三元首相国葬（７月閣議決定）
９月２９日 日中国交正常化５０周年
９月３０日 ７月１日からの節電要請終了
１０月 １日 育児・介護休業法の改正「出生時育児休業（産後パパ育休）」創設
１０月 ４日 岸田文雄首相就任から１年
１０月上旬？ 第２１０回 臨時国会
１０月１４～１６日 ＩＭＦ・世界銀行年次総会（モロッコ・マラケシュ）
１０月１５・１６日 川越まつり（予定）
１０月３１日 ハロウィン
１１月１５日 上越新幹線開業から４０周年
１１月１５・１６日 Ｇ２０サミット（インドネシア）
１１月 ７～１８日 国連気候変動枠組み条約第２７回締約国会議（ＣＯＰ２７）（エジプト、シャルム・エル・シェイク）
１１月２７日 和歌山県知事選挙
１２月 １日 川越市市制施行１００周年
１２月２５日 宮崎県知事選挙
１２月 下旬 令和５年度予算編成
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