8月15日、本年も新型コロナ感染防止のため人数制限し、ソーシャルディスタンスと安全対策を取るなど対応をした上で、天皇皇后両陛下の御臨席のもと実施された全国戦没者追悼式に出席しました。
改めて全ての戦没者に、ご冥福をお祈りいたします。
今月、就任された尾辻秀久参議院議長は、ご自身が戦争遺児であり、戦争を忘れない事の重要性をご自身の経験から追悼文に込められていたのが、印象的でした。
昨日、太平洋戦争で最も無謀とされたインパール作戦を取り上げたNHKの番組「ビルマ絶望の戦線」を観ました。為政者の強い思いや忖度で、3万人とも言われる日本兵の命が失われる結果につながる衝撃的な内容でした。
なぜ日本政府・日本軍や国会は、負けるしかない戦いに突入したのか、止めようとする将校等がいても、感情・忖度が優先された現実を示す、NHKが国内外で入手した資料や証言からその実態が浮かび上がり、太平洋戦争の形勢がほぼ決した中で、失われ続けた命、愚かな為政者のもと、国民の命はこうも軽い存在になるのかと、憤りとともに、現在の日本も、同様の過ちを犯していないかなどと、多くの思いが沸き起こる特集でした。
戸部良一氏は『失敗の本質』で、“インパール作戦でずさんな計画が実行された原因について、牟田口軍司令官や河辺方面軍司令官の個人的性格も関連しているが、より重要なのは「人情」という名の人間関係・組織内融和が優先されて、組織の合理性が削がれた点にある”と指摘しています。
先の大戦、戦争を忘れないこと、そして歴史に学ぶ謙虚さ、二度と戦禍にまみれることのない日本にすることを誓う、全国戦没者追悼式参列となりました。
日本武道館にて | 日本武道館表 |
次第 | 会場の様子 |