【プレス民主 号外 2006年4月版】

こみやま泰子

◆小沢一郎新代表の誕生!
 4月7日、民主党は小沢一郎新代表と共に、新しい一歩を歩み始めました。
 メール問題で混乱した党は辞職・辞任・報告書によりケジメをつけ、この日を迎えました。私は、同じ過ちを繰り返さない為にこのメール問題から民主党は、しっかりと反省し、多くを学ぶべきだと考えています。時と共に忘れてしまうことは簡単かもしれません。しかし、そうした楽な道に逃げず記憶に刻み、新しく変えると宣言した民主党小沢一郎代表と共に、私も後半国会の論戦に臨みます!
◆ワンフレーズ政治を変えたい!
 皆さんは生命保険とはどんなものか、一言で説明できますでしょうか。確かに「病気になった時に保障されるお金」といった様な説明は出来ると思います。とりあえず納得も出来ます。しかし何を保障するのか、本当の内容は分かりません。
 生命保険は必要かと聞けば、皆さん必要と答えるでしょう。反対出来ない概念を唯一の論点にワンフレーズで述べて、その回答を共有することを「わかりやすい政治」であるとして小泉首相は用いています。内容に触れず、ワンフレーズのみしか触れない、これが現在の与党の政治であり小泉政治の姿だと国会にいると思います。
 ワンフレーズ政治の弊害は、契約書を読まずにハンコを押すのと似ていて、セールスの時に選んだ理由(=ワンフレーズ)以外の条件は契約書を隅までしっかりと読まないと分からない。しかも不具合や問題点が明らかになるのはクーリングオフや保証期間終了後となってしまう。
 与党や官僚など権力を持っている側にとっては、ワンフレーズで納得して合意される程、都合の良い事はありません。しつこく内容を聞かれなければ、実際の運用は政権サイドの自由に出来てしまうからです。
◆重要法案の審議始まる!
 多額の借金やムダ使いが判明しながらも、与党の賛成多数で平成十八年度予算が可決され、重要法案の審議が始まりました。教育基本法、まちづくり三法、がん対策や小児医療改正で民主党は対案を準備しています。また、医療制度改正など社会に社会に影響のある法案も出ています。しかしなんと言っても小泉内閣の集大成?として行政改革法案が中心になるでしょう。
 私は行政改革法案報道に隠れ、生活に密着している医療制度改正などの審議過程の報道が更に希薄になるのではないかと危惧しています。審議入り直前から、腎臓病支援団体の方々が百十万人もの請願署名を提出されるなど、国会では様々な要請行動が連日行われていますが、報道にはほとんどのっていません。
 財務省は昨年九月からの三ヶ月で日本の借金は14兆円増加し813兆円に達したと発表しました 。国民ひとり当たり637万円に上ります。
 私の所属する国土交通委員会と経済産業委員会で一部改正の審議を行う「中心市街地活性化法と都市計画法」という、いわゆる「まちづくり三法」では、一兆円を超す税金を活性化の為に使えますとHPで自慢のごとく記載しています。しかし、全国の市街地の活性化どころか、その衰退を止められないでいます。まさに予算執行失敗の実例です。これでは日本の借金は増えるばかりです。
 増加する一方の日本の借金から見ても分かるように、政府与党の政権担当能力が十分なものだとは、到底言えはないことを指摘しなければなりません。
◆政権交代こそ構造改革!
 先週、中心市街地活性化法等の改正で質問した際にも、天下り団体が運用する国保有の地下駐車場について利用率の低さなど、必要性も含めて問題点を指摘しました。あらゆる場面に露呈する、こうした税金の無駄づかいを止めさせるには、いつでも政権交代が起こりうる緊張感の下で行われる政治にかえなければなりません。究極の構造改革となる、政権交代にむけて、精一杯の活動に努めて参ります。安心して暮らせる日本をご一緒につくりましょう。

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